慰謝料の条件を話し合う｜離婚までの道のり８話

【登場人物】

夫 鈴木 四朗（会社員）
妻 鈴木 久子（会社員）

四朗は財産分与の話し合いの時の表情とは異なり、
不倫をしたという事実があることから緊張した顔で話し始めました。

久子にも四朗の緊張が伝わってきました。

【話し合いのポイント】

◇ 慰謝料は１５０万円を希望
◇ 支払方法は分割ではなく一括を希望

久子は四朗が不倫をしたことによる精神的苦痛の対価として、
条件を書いたメモの通り一括で１５０万円を払ってほしいと伝えました。

本心としては１５０万円では足らないと考えましたが、
ウェブサイトにあった「現実的な金額」を考えて１５０万円にしました。

仮に非現実的な金額を伝えて合意できたとしても、
結局は分割払いになり、不払いになる可能性が高いと考えたからです。

四朗「申し訳ないけど一括は厳しい。」
久子「どうして？現実的な金額だと思うけど。」

四朗は不倫したことを反省していて支払の意思はありましたが、
預金残高が１００万円しかなかったので現実的に払えないと考えました。

四朗「１００万円なら直ぐに払うことを約束する。」

四朗は久子を裏切ったことに責任を感じていたので、
自分の預金を全て渡して久子に誠意を尽くしたいと考えていました。

四朗「残り５０万円は分割払いでも良いかな？」
久子「予想していなかったから少し考えさせてほしい。」

離婚後、久子は四朗との関わりを絶ちたいと考えていました。

仮に分割払いになった場合、支払を終えるまで関係が続くので、
久子は１００万円で合意するか、分割払いを受入れるか迷いました。

四朗「分割払いについて検討してほしい。」

こうして慰謝料については再協議の約束をして話し合いを終えました。

離婚原因が四朗の不倫だったということもあり、
久子が想像していた以上に離婚の話し合いは順調に進みました。

ただ慰謝料の支払方法（分割払い）については予想外だったので、
「 条件合意は難しい」と感じましたが次に向けて頑張ろうと切替えました。

久子「慰謝料について考えないといけない。」

あとは慰謝料の支払額と支払方法がポイントになるので、
次の話し合いに向けてこの点を整理する準備を始めることにしました。
（第８話終了）

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